音楽を通して、「愛」と「平和」を謳う6月のひまわりコンサートが場内で開催されました。

 

ホテルヨーロッパロビーで行われた第1回目は、ヴァイオリンとピアノの二重奏。ヴァイオリンを演奏するのは、礒絵里子氏。ピアノは作曲家の加藤昌則氏。

 

ロビーを行き交う人が足を止め聞き入っているなか、

「皆さんのご希望の音を使って即興の曲を披露しましょう」

と、加藤氏が観客のみなさんになげかけます。

 

「私は“ファ”の音がいい」「低い“ミ”を使って」など、みなさん手を挙げています。「暗めの音楽希望」や「あの曲のような明るいものがいい」と細かな意見も飛び出して、ロビーは和やかな明るい雰囲気に♪

 

一通りの意見が終わると、早速加藤氏が演奏をはじめました。その場で聞いていた観客の皆さんは、とても即興で演奏したとは思えないその音楽に、驚きと感嘆の表情を浮かべています。

 

「ピアノばかり演奏しているので、なかなか作曲家と信じてもらえないのですが、これで私が作曲家と信じてもらえました？」

と笑いながら加藤氏は話していらっしゃいました。

 

ヴァイオリン奏者の礒氏は

「作曲家の目の前で演奏するのは、とても恥ずかしい」
と微笑みながらみなさんと会話されています。

 

 

お二人の楽しい会話と、素敵な音楽は1時間ほど続き、最後にはアンコールの声もかかりました。
この後には場内でもコンサートが行われ、ヨーロッパの街並みが素敵な音楽に包まれたひとときを過ごすことができました。

 

 

（写真・文／水上　由美）