会場:ハウステンボス美術館(パレス ハウステンボス内)
期間:2026年11月13日(金)~2027年2月21日(日)
※2027年1月12日(火)~15日(金)はハウステンボス休園日
オランダ国王に披露された世界最初の日本コレクションが、オランダの関係各所の協力のもと、200年ぶりに里帰りを果たします。約100点の茶道具に加え、奇跡的に現存する最古の茶葉「初昔(はつむかし)」を、オランダの宮殿を忠実に再現した「パレス ハウステンボス」(ハウステンボス美術館)で公開いたします。
20年以上にわたり構想されてきた本展では、日本の茶文化に魅せられた一人の異邦人、ヤン・コック・ブロムホフのコレクションを通じて日本文化を再発見するとともに、江戸時代の「生きた茶の湯」の世界を体験いただけます。
《もう一つの茶人伝/茶道を愛した異邦人》
出島オランダ商館長ブロムホフのOTEMAEとその熱き心
一人のオランダ商館長・ブロムホフは、日本の茶文化に深く魅せられました。彼が持ち帰ったのは、単に美しい茶碗や道具類だけではありません。点前の所作や心得を深く理解し、その精神性ごと母国へ伝えようとした痕跡が、約100点のコレクションの随所に残されています。
実際に茶会を再現できるほど体系的に収集された茶道具や「茶人人形」を一堂に展示。かつてブロムホフが 眼差しを向けた、江戸時代の茶道の世界をご紹介します。
《異邦人が感銘した日本文化》
ブロムホフ以外にもシーボルトとフィッセルが愛した美しき日本
日本の茶道や文化に魅せられたオランダ人は、ブロムホフだけではありませんでした。出島オランダ商館の医官シーボルトは、日本の自然や文化を科学者の視点から調査するとともに、日本で飲まれていたさまざまな茶葉をヨーロッパへ持ち帰りました。その代表が「上喜撰(じょうきせん)」です。
ペリー来航を詠んだ「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たった四杯で夜も寝られず」という狂歌によっても知られるこの銘茶は、江戸時代を代表する高級茶の一つでした。
本展では、「上喜撰」をはじめ、シーボルトが持ち帰った貴重な茶葉をご覧いただけます。また、商館員フィッセルは、ブロムホフのコレクションには見られない希少な陶磁器や、日本人の暮らし、年中行事などを体系的に収集し、日本文化の魅力をヨーロッパへ伝えました。
三者三様、異なる眼差しで切り取られた江戸時代の日本文化の魅力をお楽しみいただけます。
《遠州流茶道》
小堀遠州とオランダ そして現在から未来へ
本展では、440年の歴史を持つ遠州流茶道とオランダとの深い関わりについてもご紹介します。流祖・小堀遠州は、江戸時代前期を代表する大名茶人であり、海外からもたらされた陶磁器や異国趣味の茶道具にも高い関心を寄せ、その美を積極的に茶の湯へ取り入れながら、「綺麗さび」と呼ばれる独自の美意識を確立しました。その背景には、オランダ商館を通じてもたらされた舶来文化の存在がありました。
本展では、遠州流茶道に伝わるオランダゆかりの茶道具や資料を展示し、遠州をはじめ当時の茶人たちが異国の美に見出した魅力を探ります。さらに、遠州流茶道十三世家元・小堀宗実宗匠がオランダで制作された好み物や、オランダの器物を見立てた茶道具もあわせて展示し、江戸時代から現代へと続く日蘭交流の歴史をご覧いただけます。
《ハウステンボス コレクション》
オランダから日本へ、日本からオランダへ
17~19世紀のオランダと日本は、出島を舞台に人やモノ、文化が行き交いました。本展では、ハウステンボスが所蔵する当時のオランダの民具や絵画、工芸品、衣装などを幅広く展示いたします。ブロムホフらが生きた時代のヨーロッパの暮らしや美意識に触れながら、海を越えて結ばれた日本とオランダの歴史を感じていただけます。
《⽇蘭交流の記憶ー日本初公開、川原慶賀筆「ブロムホフ家族図」修復プロジェクト》
このブロムホフ家族図は、世界初公開となる、かけがえのない時間をとどめた一枚です。世界に数点しか現存しないブロムホフ家族図の中でも、本作品は川原慶賀が最初に描いた作品と考えられ、その後に制作された家族図の原点ともいえる極めて貴重な作品です。
当時、日本は鎖国下にあり、外国人の滞在には厳しい制限が課されとりわけ女性や子どもの入国は認められていませんでした。ブロムホフと共に来日したブロムホフの妻ティティアと幼い息子ヨハネスも、わずか三か月後には幕府の命により帰国を余儀なくされます。
本作品は、その短くも幸福な家族のひとときを描きとめた、歴史の証人ともいえる一枚です。今回、ライデン世界博物館の新収蔵品となった本作品を京都で修復し、修復後初めて、ハウステンボスで世界初公開いたします。
本作品の修復とイベント開催を支えた取り組みとして、主催者様によるクラウドファンディングが実施されています。
《遠州流茶道による特別茶会》
本展の開催に伴い、パレス ハウステンボス内にて遠州流茶道による特別茶会を開催いたします。椅子とテーブルを用いる立礼(りゅうれい)席形式のため、茶道に馴染みのない方やお子様まで、どなたでも気軽にお楽しみいただけます。ブロムホフが魅せられた茶の湯の世界に触れながら、ゆったりとしたひとときをお過ごしいただく特別企画です。
会場:ハウステンボス美術館(パレス ハウステンボス内)
料金:無料(別途ハウステンボスの入場パスポートが必要)
日程: 11月13日(金)、21日(土)、22日(日)、12月19日(土)、20日(日)、1月16日(土)、17日(日) ※予告なく変更になる場合がございます。
展覧会タイトル:OTEMAE~ブロムホフ 茶道を愛した異邦人~
会期:2026年11月13日(金)~2027年2月21日(日) (97日間)
※2027年1月12日(火)~1月15日(金)はハウステンボス休園に伴い休館
会場:ハウステンボス美術館(パレス ハウステンボス内)
時間:10時~18時(最終入館は30分前)
※ハウステンボスの営業時間やイベント開催による変動あり
入館特典:期間本展に来場したゲストの皆様に「綾鷹カフェ 濃い抹茶ラテ」を先着で無料配布いたします